2020年9月7日の日経新聞の記事で、大手の文具メーカーの調査によれば、勉強などの情報収集を「動画サイト」で行う割合が全体の29.3%、「学校や塾の先生」が25.6%、そして、「ネット検索」が25.0%で行っているという調査結果がでました。
書籍や参考書から情報を得ている中高生はたったの15%ほど
私が中高生の時は、動画どころかインターネットの環境も整っていない時代(それでも今から20年前ですが・・・)でしたので、情報収集をするうえでは、本屋や図書館などに行き、書籍・参考書を買って対策をうったものでした。なお、私の場合は、参考書をただ買う参考書マニアでしたが。今や参考書などから情報を得ているのは調査によれば、たったの15%ほどのようです。
たしかに、書籍などから得る情報は活字を読み、図式を見て理解していく必要がありますし、本を読むという作業が必要となります。
一方で、動画であれば動画サイトから映像を視覚的に捉え、かつ解説付き分かりやすく説明してくれます。さらには、映像をみなくてもとりあえず、音声のみを聞くだけのオーディオ学習も可能なので、書籍から情報を得るよりも効率的かもしれません。
書籍だからこそある調べ物から脱線して得られる知識と読解力
個人的には、調べ物をするときは書籍かインターネット検索の比率が多いかと思います。たしかに動画に比べれば、時間の使い方は非効率ですが、書籍だからこそ、本来調べたいことからいつの間にか脱線して、新たな知識を得られるという醍醐味があるかと思います。
また、書籍を多数読むことでその知識を多方面から捉えることで、より深く理解できます。さらには、活字離れが顕著になっている現代で、書籍からインターネット、そして動画へと移行することは活字離れがさらに加速し、その結果、読解力も落ちていくのではないかと考えられます。
これからの時代は動画を使ったマーケティングも考えなければならない
最近の若者は活字離れでけしからんという、いかにも高齢者の発言はするつもりはありませんが、物事を調べるうえで動画を使うことが主流になっていくことに気づかないと今後のマーケティング戦略に影響を与えていきます。
今までは、紙媒体からインターネット上でホームページやブログなどで情報発信していけば、最新のマーケティングの主流をとらえることができたかもしれませんが、今後、5Gの登場により、動画を発信するという環境がスタンダードになっていくことでしょう。
まとめ
今回は、中高生の勉強法収集について紹介しました。確かに、とある動画サイトでは難しい内容の本や分厚い本をたった20~30分ほどで解説してくれる動画もあり、概略をつかむうえではとても有効な手段であり、私もよく見たりしています。そして、その解説を聞いただけで、なんだか本を読んだという満足が得られます。
しかし、それは読んだつもりであって、本当にその知識を習得するためには、自分でその本を手にとり自分なりに考え、相手に伝える。つまり、動画の発信者側になる必要があるかもしれません。