以前、弊所のコラムで設立時において最初のハードルは事業用口座や法人口座が作れない旨のお話をしました。
合同会社・株式会社を設立したのに法人口座が作れない？その理由と解決策
金融機関も一昔では簡単に作れていましたが、昨今の特殊詐欺の増加により、口座作成のために何週間の期間が必要になったり、中には窓口にて門前払いというのもよくある話。
上述のコラムでは、その理由と解決策をお伝えしましたが、その解決策の一つとしてインターネットバンキングを開設することをおすすめしました。
実は、創業期において、インターネットバンキングはとてもおすすめです。なぜ、おすすめなのか今回はお伝えしていきます。
このページの目次
インターネットバンキングがおすすめな5つの理由
① バーチャルオフィスでの登記でも開設しやすい
金融機関が口座を作らない最大の理由は、その口座を作ったゆえ、犯罪などに使用されないこと。
企業に実体がないものはとことん嫌います。実際に、事務所などを構え、客観的に判断して間違いなく事業用として使われると判断できた場合、はじめて口座作成をすることができます。
一方、バーチャルオフィスはどうでしょうか？もちろん、法律上、法人設立の登記することができますが、客観的な判断材料となる事務所というものが実在しません。
ですので、バーチャルオフィスで登記した場合、多くの金融機関は、本当に事業を行うのかと疑問をもつのは自然な流れです。
一方、インターネットバンキングの口座作成の審査では、バーチャルオフィスであっても作りやすい傾向があります。
もちろん、事務所が実在する客観性は求められますが、自社のホームページや、公共の利用料金などで客観性が担保できれば口座作成に応じてくれる可能性が十分あります。
② 口座開設までのスピードが早い
通常、金融機関での口座作成するにあたって、審査があります。
上述の通り、事務所が所在するかなどの確認、さまざまな部署での審査を経て、承認後、口座作成に入ります。
通常、口座作成まで2〜3週間ぐらいの期間を見ておいた方がいいでしょう。私の経験上、3週間後に口座開設不可という連絡がきたクライアントもいました。
一方、インターネットバンキングでは、そこまでの審査期間はありません。申込後、最短で即日開設できるインターネットバンキングもあります。
法人を作ったら、すぐ事業をスタートしたいという方はインターネットバンキングも選択肢に入れましょう。
③ 振込手数料や口座維持費用が安い
インターネットバンキングの最大の魅力は、なんといっても振込手数料の安さでしょう。
通常、都市銀行の平均としては、一取引に対し、330円から最大でも880円の振込手数料がかかります。
一回の取引金額は少額ですが、振込の取引が多い企業の場合、月に1万円近くいくこともあり、年間でみると結構な金額となります。
また、都市銀行を含めて多くの金融機関がインターネットバンキングの機能を有しています。インターネットバンキング機能をつけた場合、口座維持費用がかかります。
金額の相場としては、安くて1,100円、中には3,300円の金額がかかります。口座維持費用は月に使わなくて必ずかかります。
一方でインターネットバンキングでは、窓口の人件費が抑えることができるため、振込手数料が低額、中には、創業1年目は何回以下までは無料というお得なキャンペーンをやっております。
また、インターネットバンキングでは、口座維持費用が無料の銀行も多いため、コスト面から見てもお得な場合が多いです。
④クラウド会計との相性が良い
今までは既定のパソコンに会計ソフトをインストールして作業していたのに対し、現在では、クラウド上に会計データを保存して作業を行うクラウド会計の需要が高まりつつあります。
このクラウド会計にインターネットバンキングやクレジットカードの情報をAPI連携することで、自動でデータを取入れてくれます。
また、作業を行なっていく上で、クラウド会計に組み込まれているAIにより、内容を自動判別してくれます。
紙の通帳のみではもちろん、API連携はできないため、会計の作業効率化を諮るうえでもインターネットネットバンキングの導入は価値があります。
⑤振込手続きや通帳記帳手続きが大幅に短縮
既存の通帳の場合、金融機関のATMや窓口に行き、振込作業を行う必要があります。
今日が納期限なのに、窓口が閉まってしまったという話はよくある話。また、久々に通帳を記帳しに行ったら、取引がまとめて記帳されてしまう合計記帳になってしまう方もよく拝見します。
インターネットバンキングであれば、パソコンやスマホで振込作業が完結します。また、合計記帳の心配もありません。
それだけでなく、最大の利点は振込作業のためにわざわざ、忙しい時間の合間に抜けて金融機関に行かなくて済む時間の効率化だと考えます。
インターネットバンキングの開設のススメ
今回は、インターネットバンキングをおすすめする5つの理由をまとめました。
山本聡一郎税理士事務所では、会計freeeというクラウド会計ソフトの導入に力を入れており、会計の効率化を推進しております。
会計freeeとインターネットバンキングの相性は良く、一度、設定してしまえば、イレギュラーな取引がない限りは自動で会計処理をしてくれます。
山本聡一郎税理士事務所は会計の効率化をクライアントに提供するためにインターネットバンキングの大手、GMOあおぞらネット銀行と業務連携をしております。
クラウド会計を導入してみたい、インターネットバンキングを使って効率化したいと思われた方はぜひ、山本聡一郎税理士事務所までにご相談ください。
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