ここ数年の投資ブームで注目を集めている積立nisaですが、今年(2024年)1月からの新NISA開始と、物価高の影響により、積立nisaへの関心がより高まっています。
【参考記事】
PR TIMES
「【新NISAの利用意向調査2024年7月】新NISAの利用率は52.6%つみたて投資枠平均65,411円/月、成長投資枠平均1,161,484円」
けれども、このように積立nisaのような魅力的な制度があるにも関わらず、いまだに資産運用に対して消極的な方は少なくありません。
資産運用を行わない理由としては、「知識がなく、よく分からないから」「興味はあるがお金がない」「面倒くさい」といったものが上位を占めます。
そこで今回は、積立nisaの魅力をわかりやすく伝え、始めるきっかけを提供したいと思います。
ただし、投資にはリスクが伴いますので、あくまでも一意見として、自己責任で行ってください。
このページの目次
積立nisaとは?わかりやすく説明します
積立nisa(つみたてNISA)は、金融庁が設立した少額投資非課税制度です。
簡単に言えば、毎月少額から投資を行い、その運用益や分配金が一定期間非課税になる(税金がかからない)というものです。
この制度を活用すれば、将来の資産形成がより手軽に始められます。
積立nisaは、特に投資初心者や資金に余裕がない方にとって非常に有効な制度です。
例えば、投資信託を通じて市場全体に分散投資ができるため、一つの企業やセクターに依存するリスクを軽減できます。
さらに、積立nisaの対象となる商品は、金融のプロが厳選したものであり、安全性が高いと言えます。
※「セクター」とは、経済や産業の特定の分野や業種を指します。
さらに2024年1月より新NISAがスタートし、より利用しやすくなっています。
積立nisaをオススメする7つの理由
1・少額から始められる
積立nisaは、多額のお金がなくても始められるのが魅力です。
証券会社によっては100円から投資をスタートできるので、初めての方でも気軽に始めることができます。
少額からの投資であれば、毎月の家計に大きな負担をかけずに継続的な資産形成が可能です。
けれども、毎月100円ではあまり資産の積み上げにはなりませんので、月5,000円~10,000円は毎月積み立てることをおすすめします。
2・初心者でもすぐに始められる
積立nisaは、他の投資(株式・不動産など)と違い、初心者でもすぐに始められます。
口座開設や投資商品の選び方が簡単で、専門知識がなくても安心してスタートできるからです。
また、多くの証券会社が提供するサポートサービスやオンラインでのガイドラインが充実しているため、初心者でも迷うことなく手続きを進められます。
3・毎月定額なので買いのタイミングを迷わなくて済む
積立nisaでは、毎月一定額を積み立てることで、買いのタイミングを気にする必要がありません。
相場の変動に左右されず、安定した投資が可能です。
市場が高騰している時も下落している時も、定額での積立を続けることで平均取得価格を抑えることができ、長期的には利益を得やすくなります。
4・ドルコスト平均法でリスク分散ができる
積立nisaでは、ドルコスト平均法を利用することで、リスクを分散することができます。
毎月同じ金額を投資することで、高値掴みを避け、安定した投資成果を期待できます。
先日、株価が大暴落して大騒ぎになりましたね。
しかし、積立nisaはドルコスト平均法で毎月定額を積立し続けるという特性上、通常の株式投資のような大暴落による影響は受けにくいと言われています。(もちろん、長期で積立することが前提となります。)
そのため、相場の上下に一喜一憂せず、冷静に投資を続けることができます。
5・運用益・分配金の非課税期間が無期限である
積立nisaの最大の魅力は、20年間にわたって運用益や分配金が非課税になる点でしたが、新NISAになってその期間が無期限になりました。
通常の投資では課税される部分が、nisaでは非課税になるため、資産形成に有利です。
非課税のメリットを活用することで、複利効果がより高まり、長期的な資産形成が加速します。
6・いつでも引き出し、換金できる
積立nisaの資金は、いつでも引き出しや換金が可能です。
急な出費が必要な時にも柔軟に対応できるので、安心して利用できます。
例えば、予期せぬ医療費や緊急の出費が発生した場合でも、積立nisaの資金を取り崩すことで対応可能です。
この柔軟性が、長期的な投資計画を立てる上での大きな安心材料となります。
7・自分で個別銘柄を選ばなくても良い
積立nisaで投資できる商品は、金融のプロが厳選した銘柄ばかりです。
これにより、リスクの高い商品や詐欺的な投資案件に引っかかる心配がありません。
自分で投資商品を選ぶ際には、十分に勉強した上で、多くの情報を収集し分析する必要がありますが、積立nisaではその手間を省くことができます。
もちろん、どのインデックスファンドに投資するかは自分で選ばなくてはいけませんが、安心して投資を始められる環境が整っています。
積立nisaのリスク・注意点
もちろん、積立nisaにも注意点があります。
メリットばかりに目を向けず、リスクも理解した上で利用しましょう。
1・非課税枠に上限あり、一人1口座しか持てない
積立nisaには、非課税枠が設定されています。
新NISAになり、その枠(積立投資枠)が120万円まで増額されましたが、この枠を超える投資は通常の課税対象となります。
また、一人1口座しか持てないため、複数の口座での運用はできません。
計画的に非課税枠を活用することが重要です。
2・元本割れのリスクがある
積立nisaも投資の一種であるため、当然元本割れのリスクがあります。
市場の状況によっては、投資した金額を下回ることもあるので注意が必要です。
特に短期間での運用ではリスクが高まるため、長期的な視点での運用を心がけましょう。
3・資産運用の基本を勉強することは必要
積立nisaを最大限に活用するためには、資産運用に関する勉強が必要です。
投資商品の選び方や市場の動向について学ぶことで、より効果的な資産形成が可能になります。金融リテラシーを高めることで、リスク管理もより的確に行えるようになります。
まとめ
積立nisaは、少額から始められ、初心者でも安心して利用できる魅力的な制度です。
非課税のメリットやリスク分散の効果を活用し、将来のための資産形成を始めてみませんか?
注意点を理解しながら、計画的に投資を進めることで、より安心して利用できるでしょう。
投資初心者の方や、これから資産形成を始めたいと考えている方にとって、積立nisaは非常に強力なツールとなります。
特に、法人化したばかりの社長や個人事業主にとって、長期的な視点での資産運用は重要です。今こそ、積立nisaを始めるチャンスです。
投資は自己責任が伴いますが、しっかりと勉強し計画的に行うことで、リスクを最小限に抑えながら資産を増やすことが可能です。
積立nisaを活用し、将来に向けた安定した資産形成を目指しましょう。
なお、NISA以外にもお得な税制優遇のある個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)やふるさと納税についてまとめた記事はこちらです。