「確定申告って、何から始めればいいの?」
「帳簿もレシートもバラバラで不安…」
創業したばかりの方にとって、初めての確定申告は分からないことだらけで戸惑うのが普通です。税務署から届く通知や、ネット上の情報も多すぎて、かえって混乱してしまうという声もよく耳にします。
そこで本ページでは、名古屋市で創業支援に力を入れている税理士が、創業者が初めての確定申告をスムーズに乗り切るための基本と実践ポイントをわかりやすく解説します。
申告が必要な人の条件から、書類の整理方法、名古屋市ならではの相談窓口の紹介まで網羅。確定申告に不安を抱える方は、ぜひ最後までお読みください。
このページの目次
はじめての確定申告で押さえるべき基本知識
確定申告とは?なぜ必要なのか
確定申告とは、1年間の所得や経費を税務署に報告し、納めるべき税金を計算して申告・納税する手続きです。会社員であれば年末調整で完結しますが、創業者やフリーランスなどの個人事業主は、基本的に毎年自分で申告する義務があります。
申告を怠ると、追徴課税や延滞税といったペナルティが科される可能性もあるため、正しい理解が大切です。
確定申告が必要な人の条件(個人事業主・法人代表など)
以下に当てはまる方は、確定申告が必要です:
- 1年間の所得が48万円(基礎控除)を超える個人事業主
- 開業届を提出している事業者(収入が少なくても申告推奨)
- 法人を設立した場合の法人税・消費税の申告(法人代表)
- 副業収入が年間20万円を超える会社員
特に、創業初年度は収支の動きが読みにくく、収入が少なくても申告しておいた方が安心です。
名古屋市での申告の流れと注意点
名古屋市で確定申告を行う場合、中区の名古屋中税務署をはじめ、各地域ごとに管轄税務署が異なります。
申告書の提出は、以下のいずれかの方法で行えます:
- 税務署への持参
- 郵送
- e-Tax(電子申告)
初めての方は、e-Taxの操作に戸惑うこともあるため、税理士への相談や書類の事前チェックをおすすめします。
創業者がつまずきやすいポイントとその対策
売上・経費の集計方法と帳簿づけの基礎
創業者が最も悩むのが「帳簿のつけ方」です。白色申告でも帳簿保存義務はありますが、青色申告を選択するなら複式簿記が求められます。
売上や経費は、
- 日付
- 内容
- 金額
を明確にして記帳し、帳簿と領収書を突き合わせられるように整理しておく必要があります。
レシート・領収書の整理のコツ
レシートや領収書は、日付順・用途別にファイリングしておくのが基本です。
会計ソフトに取り込む際は、
- 写真をスマホで撮影
- スキャナーでデジタル保存
といった方法も活用しましょう。保存義務は原則7年間です。
よくあるミスと税務署からの指摘例
- 勘定科目の選択ミス
- 領収書の紛失・未提出
- 売上計上漏れ
- 所得控除の誤り
これらは、税務調査の際に指摘される代表例です。特に創業者は「うっかりミス」が多いため、申告前に専門家の確認を受けることがリスク軽減につながります。
名古屋市内で利用できる支援制度・窓口
名古屋市の創業支援窓口・無料相談先
名古屋市では創業者向けに無料の相談窓口がいくつも設けられています。
- 名古屋市信用保証協会
- 名古屋商工会議所 創業支援部門
- 名古屋市の特定創業支援等事業(要件を満たすと税制優遇あり)
これらの窓口では、帳簿のつけ方や確定申告の準備なども相談できます。
青色申告のメリットと申請方法
青色申告を選ぶと、
- 最大65万円の特別控除
- 赤字の繰越が最大3年可能
- 家族への給与支払いを経費計上可能
などのメリットがあります。
青色申告を行うには、「青色申告承認申請書」を原則、開業後2か月以内に税務署へ提出する必要があるため、創業時に忘れず対応しましょう。
地域の商工会議所や税理士会の活用法
- 名古屋商工会議所では創業セミナーや記帳指導を実施
- 名古屋税理士会でも無料税務相談を不定期で開催
こうした地域機関とつながることで、孤立せずに学びながら確定申告を進められます。
確定申告をスムーズに進めるための準備術
提出期限までのスケジュール管理
確定申告の提出期間は、
- 毎年2月16日〜3月15日(所得税)
です。期日ギリギリになると、会計ソフトのトラブルや記入ミスで焦るケースが多いため、1月中には準備を開始するのがおすすめです。
会計ソフトの活用方法(freee・MFクラウド等)
freeeやマネーフォワードクラウド会計は、
- 銀行口座と連携
- 領収書の読み取り
- 自動仕訳
といった機能が充実しており、初心者でも扱いやすいです。導入時の設定は税理士にサポートを依頼することで安心です。
税理士に相談するタイミングと費用の目安
確定申告に不安がある方は、提出期限の1か月前(1月〜2月上旬)には税理士に相談しておきましょう。
料金相場は、
- 白色申告:2万〜5万円程度
- 青色申告:5万〜10万円程度
が一般的です。初回相談無料の事務所も多く、早めに連絡することで対応枠が確保しやすくなります。
名古屋で創業した方へ|税理士からのアドバイス
創業初年度こそ専門家に相談すべき理由
創業初年度は経理体制が整っておらず、申告漏れや経費計上ミスが起こりがちです。
税理士に相談することで、
- 節税対策のアドバイス
- 事業の健全性チェック
- 来年以降のスムーズな申告体制
など、多角的なサポートが受けられます。
継続的な節税・資金管理のために顧問契約を検討しよう
確定申告だけでなく、毎月の経理相談や税務署対応などを任せたい方は、顧問契約も選択肢の一つです。経理業務をアウトソースすることで、本業に集中できる環境が整います。
山本聡一郎税理士事務所にぜひご相談ください
名古屋市で創業された皆さま、初めての確定申告に不安を感じているなら、ぜひ一度山本聡一郎税理士事務所にご相談ください。
確定申告書の作成だけでなく、帳簿のつけ方や青色申告のアドバイスなど、創業者に寄り添った丁寧なサポートを行っております。初回相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。